2014年に立ち上げた「初駒保存会」は、今年1月に満1年を迎えました。
1年前、初めて初駒の敷地内に入った会のメンバーの誰もがすべての建造物の崩壊ぶりに驚愕したのです。ほとんど全壊に近いほど壊れてしまっていた酒蔵の6棟は、残念ながら解体されました。
屋根の落ちた母屋は、すべての建造物を覆っていた余分な上屋を切り離し、母屋と5棟の蔵群に切り離しました。
そして1年たち、こみせもきれいに修復されました。誇らしげに佇む黒石の景観遺産です。
2度目の冬。今年もたくさん雪が降りました。2月に母屋の床板をすべて上げて、床下の状況を調べ、たくさんの人が床に乗っても床が落ちないように、補強工事がされました。
4月には切り離した母屋に外壁を作り、屋根を新たに乗せ、新しい母屋が出来上がてきました。
このころ初駒保存会の活動は、3月8日にNPO法人設立総会を行い、所轄庁である県に申請書類を提出しました。
この頃からがれきを寄せながら、畑地を広げ、作物を植える用意をし始めました。
毎回、母屋の障子貼りや掃除があり、きれいになった頃、6月26日~28日まで酒の仕込み蔵で彫刻展を開催しました。
ねぷた祭りには親子で作った金魚ねぷたをこみせに飾りました。かわいいです。
解体した蔵から棟柱が出てきました。蔵を立てた棟梁の名前が書かれています。
日本酒「初駒」で全国的に知られ、日本酒の品評会で金賞やモンドセレクションでも金賞を得た旧佐藤酒造の歴史的建造物群の内、現存する
建造物等を紹介しましょう。
こみせをもつ母屋、離れ屋敷と庭園、蔵、蔵跡地です。
離れの建造物は、高倉 健主演の「八甲田山」の自宅の設定で撮影された場所です。元は杜氏さんが暮らしていたそうです。
現在は雪害で痛みが激しく、養生中です。
この離れ屋敷の庭園は、主に明治時代に津軽地方で盛んに造園された「大石武学流」の手法で造られた端正な庭園です。
現在は池に水は在りませんが、 酒の仕込み水として使われていた八甲田伏流水が注いでいたようです。
母屋の内蔵です。もともと、母屋の外にあった蔵に屋根をかけ、母屋とつないだようです。2階はこのようになっています。明治時代に建てられたようですが、内部にはひばのいい香りがします。梁は現在では手に入れにくいほど太い、青森県産のひば材を使っています。
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